・カナダ編EP2-前半(クリスチャン)-

 今回の1年間の目的は2つ!1つ目はビジネスに関して学ぶ。地元に帰って、新たに自分のお店を持つという明確なビジョンができたので、そのためにビジネスを菅さんから学ぶこと。そして2つ目が本気でブルーグラスを学ぶこと。半年間、本場のテネシーにはいたもののほとんどがステージを見るだけでレッスンはKennyの1度のみ。そもそもそんな金もなかった。ということで今回は本気でレッスンを受けてブルーグラスに専念してみる。という2つの目的を胸に日本を経ちます。


・ただいま

本当に帰って来ました。バンクーバーまでわざわざ従業員のみなさんでお迎えにきていただき、たった2ヶ月間なのにすごく懐かしい気持ちと嬉しい再会でした。適当にアメリカ横断の話を終え、1度自分がクリスチャンになったこと、そして将来のビジョンが立ったことを説明するとその同僚たちはまさに目が点でした。なぜか、それは自分がちょうどいなかった間に日本から牧師さんがビジネスを経験するために菅さんのところにお世話になっていて、彼らもかなりキリストというものに興味を持ち、更には毎夜のようにビジネスに関して勉強会をしていたからだったのです。そんなこと全く知らなかった僕も驚きを隠せません。本来は自分たちがいろいろと変化していく中で、友が置いてけぼりになるのではと心配してくれていたようですがむしろ先手を取ってしまいました笑。その後、遅れて菅さんとも合流し、帰りの長い道のりの車内はそれらについての話題でずっと途切れません。


・友くん懲りずに車をかう?!

 まさかアメリカであんな経験をした後で車を買うわけないでしょう。はい。買いました。当初はその予定もお金も全くなかったです。しかしせめてここオカナガン周辺でも乗りこなせるくらいの車を買おうと思い$800くらいだったかな、見た目こそ趣がありますが乗れればということで購入を決意。そんな時に久々に沖縄の光喜から電話があり、最近の現状を話し最後に車を買うにあたりお祈りをしてほしいと言われ電話を終える。お祈り...?。その翌日買いに行く予定でお祈りも何も買う車は決まってるしなぁとは思いながら一応お祈りして車屋さんに向かう。するといきなり車屋の方から新しく車が入荷したという話が。見てみるとかなりいい状態、どうやらお客さんが引っ越すにあたり引き払うということでものすごい低価格。とは言っても$3,000。購入を即決。てなわけでカナダにきて早々にゴールドのVanをゲットしたのです。名前を付けるとろくなことがないので今回はなし。


・クリスチャンに?

 もっぱら最近はキリストに関する話しでもちきりです。仕事終わりに従業員みんなで集っては疑問や疑いなどいろいろと語ります。そして僕はこのような結論に至りました。『あと1回、何かわかりやすい形で奇跡を見た時にはクリスチャンになろう』この時の自分はまさに神様が存在するなら何故われわれの前に現れないか?地球をも創れるお方なら空の切れ間から登場するなんて容易いし、最も我々があなたを信じることができる簡単な術でしょうと。そんなことで奇跡を待っていたある日でできごと。その日もいつも通り菅さんを含めみんなで語り合っていました。正直その時、菅さんが何の話をしていたか今では定かではないです。というのもその語りの最中にあることに気づいたんです。『自分がここにたどり着いたのもそうだし、これまでどれだけの奇跡を与えてもらったことだろうか。そんな中で何を自分は偉そうに待っているのだろう、もう十二分に神様を信じるに値する出来事は起きている』ということでした。本当にそうです。自分の場合はわかりやすいくらいに今までの人生の出来事の点と点が繋がります。1ピースも欠けては今の自分はいません。そして、その時心の中で決心してノートに綴り、両親に電話しました。次の日、まずは菅さんにそのことを話すと目に涙を浮かべながら喜んでくれました。その夜、他のみんなにも公表するとそのうち1人も『実は自分も昨日の集いの中でクリスチャンになることを決心していた』と。これも奇跡ですね。もちろんお互いにそのことは知りません。そして3人中2人も1夜にしてクリスチャンになる決意をしたのでした。


・洗礼?

 2人もクリスチャンになると決心し、洗礼について考えていた時になんと自分とすれ違いで日本に帰ってしまった牧師さんがクリスマスに合わせて1週間ほど来てくださることに。ちなみに洗礼というのはイエス様を主人と認めて、水に自分の体をつけることで今までの自分から新たに生まれ変わるという意味がある1つの儀式ですね。その洗礼をするにあたり僕は是非ともオカナガンの湖でしたいという思いがありました。それも1つは導きを感じたことと、自分はものごとのバックグラウンドを非常に大切にするタイプだからです。自分の持ち物なんかも結構1つ1つに物語があることが多いです。しかし後者は単なる自分の願い・主張です。みなさんも想像してみてください、冬のカナダ。それも内陸で時には湖が凍ることもあります。体を水につけるといいましたが、どっぷりと浸るわけです。体全体を。牧師さんと本番前に湖にリハの意味も込めてチェックしに行きましたが、ドクターストップならぬ牧師さんストップが宣言されました。さすがに命の危機があると。最初はロマンチストで賛成していた菅さんもやっぱりやめたほうがいいかもしれないということになり、自分はこの選択が果たして自分の欲望なのか導きなのかわからなくなります。そこで10分間だけ聖書を読ませていただきたいとお願いし、小部屋でお祈り後に聖書を開くと目に入ってきたある箇所が、要約すると『そのままでよい』ということでした。しかし最初はこれももしかしたらそのような箇所を探そうと思って意図的にいい部分だけピックアップしてしまったのではないかと思いもう一度開いてみても同じような内容の文が目に飛び込んできます。そこで湖での洗礼を確信し、牧師さんと菅さんにお願いするのでした。また、自分が神様とのやりとりをしている時にもう1人の同僚もクリスチャンになることを決心しました。この方は典型的な日本人を代表するようなザ・日本人という感じで、真面目で優しくてとても良い方ですが、本当の気持ちは読めないような方でした。だからか決心するのに非常に葛藤したようです。しかし我々人間の生まれながらの”罪”に気づき、でもそんな自分でも手を伸ばしていいものが唯一あったことに聖書から語られたようです。今では少しづつ人間らしくなり大好きな方です。この言い方だと前は人間ではなく何だったんだって感じですが笑。

・クリスマス

  洗礼式はちょうどタイミングも良いということでイエス・キリストが誕生された日といわれているクリスマスの日に行うことに。また、管さんが従業員みんなをご招待していただきクリスマスパーティーが管さん邸で開催されました。

 ここ最近はもっぱら天気が悪く、もちろん気温もマイナスの世界が続く日々。そんな中でいよいよ洗礼式の日の朝。今回洗礼式を行うオカナガンレイクの上だけちょうど晴れているんです。それは大げさだろうなんて思いますが、そこから吸い込まれそうなくらいぽっかりと晴れていました。そんな幸先の良いスタートで心晴れやかに管さん邸に到着するとなんと今回のために人数分のウェットスーツと牧師さんら用のツナギを購入して頂いでいました。なんというクリスマスプレゼントでしょうか。心も身体も暖かい状態で湖に移動し、洗礼式を無事に終えるのでした。そのあとはKojoメンバーの1人でフレンチシェフによるフルコースを大絶景の眺めをバックにみんなで楽しみました。

 今回、洗礼をしたことで生まれ変わったわけですが、かと言って急に頭が良くなったり目が二重になったりするなどの変化はありません。当たり前か笑。しかし、湖からの帰り道に前が見えなくなるくらいの太陽の光を浴びた時、わざわざ日本から来てくださった牧師さん、我々のために集まってくれた現地の方々、いろいろと準備していただいた管さんご家族、そして何よりも神様からの愛をものすごく感じました。

・あけましておめでとうございます

 クリスマスから2週間ほどお店がお休みということで冬休みブレイク。何をしようかなと考え思いついたのが、せっかく車もあるしカナダにもいるし寒いところに向かおう!ということでここペンティクトンというとこからジャスパー・バンフというところに行き、あえて極寒の中でキャンプすることを決意。

クリスチャン

 正直な話、クリスチャンになる前の自分もおそらくみんさんと同じような心境で、そもそも宗教という言葉にいい印象はなかったです。むしろ少し近寄りがたく、怖い、不気味、ダサい、これらのようなイメージでした。とりわけ日本における”宗教”のイメージってそんな感じですよね。しかし、人間は生まれながらに罪を持っており、海にいる濡れた魚のように自分自身ではその罪に気付いていない生き物。そして、何かに依存している弱い生き物だからこそ、物事の真理を理解するための軸が見つかりました。そして、管さんという人生を成功している方の1番の秘密がこのキリストだったわけです。本当にビジネスを含めセンスと努力の塊の方で、物事に関して非常にロングとズームができている管さんですが、いくらこのようなすごい方からビジネスを学んだとしても、このクリスチャンに出会えなかったら一生その真髄は解明できなかったことでしょう。

琉球大学Bluegrass同好会

南の島のカントリーミュージック ー琉球大学Bluegrass同好会ー

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