アメリカ編EP2
やっと現在時制に追いつい来ました!後輩らから依頼をもらって取り組んだはいいもののこんなにも濃い1年半をまとめるのは大変でした。今回の記事にはないですが、カナダの最初のホームステイ先で真冬に外に出されたまま夜中家に入れず、走って体を温めては寝てを繰り返すおもいをしたり、実は夏の恋の話は同時進行でもう1つ起こっていたり、ちゃんぽんのフードトッラクを考えていたりと当たり前ですが全部は書ききれません。おそらくピックアップされたのは4割もないのではないでしょうか。それでも書き始めて3週間ほどかかってしましました。ということで改めましてこんにちは!現在時制のとも君です。
・ビジョン
はいはい3回目のアメリカはナッシュビル。今回の目的を簡単に説明すると、滞在できる3ヶ月間をブルーグラスギターのレベルアップに集中する。テネシーで発酵を研究しているとある本の著者のところで発酵を学ぶ。この2つをメインに3回目にしてはじめてマーケティング的目線でダウンタウンの様子をみてみたり、ボランティアするホステルでコミュニケーション能力の向上などを図るのも目的です。
・ギターレッスン
今回は人生ではじめて楽器を誰かに定期的に教えてもらうという機会です。それにあたりカナダの時点でとある方にコンタクトを駄目元でトライしていました。それがかの有名なChris Eldridge、今はブルーグラスの枠を抜けて現在の音楽シーンに大きな影響を与えているバンド、Punch Brothersのギタープレイヤーですね。そんな彼から返信が来たのは自分が駄目元で送った連絡から1ヶ月後。ちょうどその頃は様々な奇跡が数多く身の回りで起きていてそれもその中の1つでありました。そして今回のレッスンでもちろん技量としてもレベルアップしたいわけですが、結局は自分のスタイルの確立、そして先を読めるプレーを見につけることです。スタイルの確立とはそのままで自分がプレーの中で何を大事にしているかです。せっかくアイデンティティとしてブルーグラスがあるのにスタイルがなかったため鬼に金棒の金棒がチュッパチャプスだったようなもんです。
・レンタカー?
もちろん最初は3ヶ月の滞在ということでレンタカーを借りる計画だったわけですが、なんかいろいろとうまく回らず結局借りれないとなった時にあることに気づいたんです『あれ、でもそもそもダウンタウンに住んでんだし車いらなくね?』小学生でもわかることですね。すぐに行動するのはいいことですがもう少し考えたほうがよさそうです。僕の場合は。そしてこれも導きといえば導きですね。また、その時に気づいたことで前にアメリカで取得したドライバーライセンスの期限がとっくに切れていたんです。今回も帰国の際にたまたま時間あって国際免許も取って来たけど、気づくの遅すぎ!と自分を叱るスタートを切ったわけです。ちなみに今回は出発の数日前にダウンタウンのホステルから連絡が来て、そこでボランティアをしながら宿泊費は補えるということで幸運にもダウンタウン周辺に住居が確保できたわけです。そこで誰かのおさがりで女の子用の自転車を拝借しているので、もしもナッシュビルにこられれた際に女の子用のチャリを爽やかに乗り回している青年がいたら僕でしょう。是非お声掛け下さい笑。
・ホステル
前にこのことを知ってたらホームレスになることなっかたのに。今はホステルで働きながらタダで宿泊しているわけなんですが、Kojoでも学んだことを活かしながらやっていたら2日目で正規雇用の依頼が。今回は目的違うしそもそも法違反だしってことでお断りしましたが、嬉しいことですね。毎日いろんな国や違う州から多くのゲストがこのホステルにくるわけですが、そこであることを感じます。これまでの経験から気づいてはいましたが、今の世の中、周りの環境のせいにしてしまうことって多いですよね?今回なんて毎日のように知らない人と一緒に生活する、変化する環境のなかで対応しながら快適な空間をつくっていくわけです。よく日本人に差別って受けないのって質問されましたが、留学の中で自分は1度も差別を受けたことありません。それはその環境ではなく自分次第なんだと思います。自慢じゃないですが、ここ約2ヶ月間1度も食材を買ってません。現在はもらったビールのストックが100本ほど、新品の靴を2足ももらったり、昼ごはんを買って来てくれたり、夜にバーに連れていってくれたり、ありえないほどみんなによくしてもらってます。自分を取り巻く環境に対して不満を言う余裕があれば、一度自分自身について見直してみる必要があるのかもしれませんね。しかし、そんな自分もコミュニケーション能力は高いとは思いませんし、それを学ぶためにDaigoの会話術的な心理的観点の動画をみて勉強したり笑、自分の弱点は重々承知で改善中でございます。ちなみにコミュニケーション能力とはどうのように定義できるでしょうか?これは人それぞれで捉え方というか求めるもの、求められるものに差があると思いますが、自分自身の現時点では、いかに相手の印象に残り、心を許す存在になってもらえるかという受け身の段階だと捉えています。とりわけ自分は別に見た目も特徴的ではなく、話が上手かったり面白かったりするわけでもないです。そんな中で第一印象でいかに相手の興味を引き、もっと話をしたい、一緒にいたいと思われる人物になるにはどうしたらいいか。今回の記事で自分が取り上げているコミュニケーション能力とは勝手ながら以上のことを意味しています。話は変わりますが、こんだけビールあるけどお酒弱いので、ナッシュビルで女の子用のチャリの青年にビールを尋ねたら腐る程あげますよ笑。
・ライブ
早速ライブハウスに浸りっきりの生活なんですが、可愛い自転車の存在に気づく前は歩いて毎回いろいろなライブハウスに向かっていたんです。時には高速道路を歩くこともありました。危険だからダメですよ。そんな中でブルーグラスフラットピッキングのレジェンドBryan SuttonとDavid Grierのライブが恒例のStation Innで。なんかもはや解説ができないレベルのプレー。クリスチャンになったから神様という言葉は適所でしか使いたくないですが、敢えて言わせてもらうと神。ゴッドハンドですよ彼らは。イナズマイレブンとか話にならんですわ。それでライブ後にDavidにレッスンを申し込むと1言『Okay』。そしてDavidからもクロスピッキングについて学びます。また、あの有名なBill Monroeとも2ショット写真を撮ってもらえました!
・David Grierのレッスン -スタイルについて-
次の週に早速、先日許可をいただいたDavieのレッスンを受けます。もちろん習うは基礎!ここに来て基礎かよっ!ってもちろんそうです。これに関しては自分の特徴を1番自分でわかっての1番基礎を学ぶには不適合そうなDavidにあえて尋ねました。しかしやはり正解。自分自身では気づいていたようで1番の盲点が浮き彫りに。基礎から格段のレベルアップが期待できそうです。またその際に次のようなことを彼に聞きました。『自分たちリスナーはDavidのスタイルを知ってるし、CDなどで音を聴けば大体誰が弾いてるかわかるが、実際David自身は自分のスタイルについてどう思っているか?』彼の答えは『わからん』...。そして今も彼のスーパーヒーローであるClarence Whiteを追い求めていると。ただその答えを聞いた時にTony Riceも以前みた動画で『まず始めにClarenceの弾き方を真似してみてそれができるようになった後で自分のスタイルが出来上がった』というようなことを言っていてわかりました。僕は今回、自分のスタイルを探そうと必死に頑張っているが、そもそもその核となるものがないと。核がないのに周りだけごまかしてスタイルちっくなものを造ろうとしていたことに。そして同じことを管さんも言っていたことに今になって気づきました。それは寿司についてだったので、音楽でも全く同じなのに。今更でした。ちょっとブルーグラスの専門的言葉ばかりでわかりにくいと思いますが要は、その人の作品を、生き方を見ただけで誰がつくったかわかるというような"スタイル”がある人っていうのは何もいきなりそれが出来たわけではなく、必ず軸となる基盤があって、それを取り巻くようにスタイルがあって、その軸をそっちのけで外枠だけを探していた自分はおそらくやっと自分のスタイルにたどり着いた!なんて思ってもなんかの拍子ですぐに崩れてしまうということです。当たり前ちゃ当たり前の話ですけど。この軸が1番時間もかかるし本来ならやりたくないようなことが多いからすっ飛ばしたくなる過程なんですよね。そんなことに気づける非常に有益なレッスンでした。
・スタイル
このまま少し長いですがスタイルについて話させてもらうと、やはりブルーグラスという音楽は自分のアイデンティティであるだけあってまさにそれに対する取り組みがそのまま自分の性格に反映しているわけです。僕は昔から結果をすぐに求めるタイプでめんどくさい途中過程はなるべく避ける人生でした。それは音楽でもそうで、ずっと独学だった自分は基礎練なんか絶対にやってこなかったわけです。かっこいいフレーズだけピックアップして弾くような。逆に自分の特技として大まかな概要を掴んでコピーする能力が早く高いことです。それは音楽のみならず、初めての寿司でも、運動系でもそう。数回やれば大体上手い人のをみてなんとなくそれっぽいのにするのはめちゃくちゃ得意です。ただ逆を言うとどれも中途半端。それは大事な基礎ができていないから。基礎がなぜ大事か?発展ができないんですね。軸がないと言うのはつまりはその周りに手が伸ばせず別の領域という解釈になるんです。英語なんてわかりやすい例ではないしょうか?なんとなく"You bet!"とか使っててもその"bet"の意味を理解してなかったら1通りしか使いこなせません、でもしっかりと文法的だったり単語的に理解できてはじめて広がるんです。確かに結果がすべてなのでプロセスは問いませんが、今の自分に必要なのはこの基礎を徹底的に叩き込むことだとなんとなくわかっていながらも確信に迫ったこの頃なのです。そしてこれは今後のサークル活動でも活かせるのではと考えています。ゴールを設定してあげてそのプロセスは個人個人なんです。自分みたいになんとなく雰囲気を掴んでから基礎に入る、または基礎を築いてから発展させていくなどなど、場合によっては足踏みを揃えた方がいいこともありますが、適当なプロセスを一人ひとり見つけてあげるのも大事かもしれませんね。
それではとりあえず、これくらいでさよならしましょう。まだまだ留学は続きますが、日本に戻るのは今年の9月頃を予定しています。ここまでいろいろありながらも多くの方に助けていただき今もこのように元気で過ごせています。またブルーグラス、クリスチャン、留学に関するご質問、怒りのコメント、皆様のご意見などこちらのホームページでもFacebookでも直接でも是非ともお待ちしております。そして今後とも琉球大学ブルーグラス同好会をどうぞよろしくお願いいたします。
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